お互いの喜ばせ合いっこ


今回は、小林正観さんが紹介している「伊藤家の話」が、私のお気に入りのひとつなので、ここに紹介したい。


"人に喜んでもらうためにお金を使う人は、お金持ちであり続けられるように、お金が回ってくるのです。"


新潟県新潟市に「北方(ほっぽう)文化博物館」というのがあります。ここは、もともと新潟県下一の大地主であった伊藤家の屋敷でした。60室余りもある大邸宅を財団法人化し、今は、伊藤家の子孫の方が館長をしています。


私が数人でそこを訪れたとき、この家で生まれ育ったという伊藤館長が、私たちを案内してくださいました。伊藤館長は庭にある築山(つきやま)を見ながら、懐かしそうに子どものころの話をされました。


その築山は高さ5メートルほどのものですが、造るのに3年半もかかったというのです。これぐらいの築山でしたら、ブルドーザーを使えば、2時間程度でできそうですが、どうして3年半もかかったのでしょう。


実は数十年前、この築山を造るにあたり、当時の伊藤家の当主が、近郷近在の人に呼びかけをして、「車や機械を使わずに、土は手で運んでほしい」と要請をしたそうです。


幼い子どもやおじいちゃん、おばあちゃんなど何百人もの人が、機械をいっさい使わずに、手だけで土を運んだそうです。


それから数年が経ち、幼かった伊藤館長が中学生になったとき、近所の農家の人からこう言われたそうです。


「あなたの家には、命を助けられました」


その当時、越後平野では不作が続き、付近の農家はつらく苦しい状況でした。そこで当主は、その人たちが長く仕事に従事できるようにと「土は手で運んでくれ」と言ったそうです。


手で運ぶので、小さい子どももお年寄りも、働き手に加わることができました。家族が多いほど実入りがよく、「築山を造る仕事をもらったおかげで、一家心中せずにすみました」という農家が何世帯もあったそうです。


その話を耳にした伊藤館長は、家の人に聞いてみると、実際そのとおりだったそうです。


「いくら困っていても、お金をあげてはいけない。それはプライドを傷つけることになる。代わりに仕事をつくってあげることで、無理なく自然にお金を渡すことができる」


という考えでした。それを聞いた伊藤館長は、ものすごく衝撃的だったそうです。


お金持ちというのは「どうやってお金を集めようか」と考えている人ではない、ということです。


お金持ちとは「いつどのようなときにお金を使うか」「どうしたら、人に喜んでもらえるか」をつねに考えている人たちです。


このようなお金の使い方ができると、周りの人たちは「この家には富んでいてもらいたい」「裕福であり続けていてほしい」と思うのではないでしょうか。


もしかしたら、こうした周囲の人たちの想念に乗っていることが、お金持ちであり続ける秘訣なのかもしれません。


(p.70-73:『宇宙法則で楽しく生きる』小林正観/廣済堂出版、2016年)


以上、小林正観さんによる「伊藤家の話」を紹介しました。


このような考えをもとに、自分の行動を改めてみると、また新しいヒントが得られるかもしれません。



最近ふんわりと思うことのひとつに、その時々に思うことを"ノート"に残しながら、数ヶ月後とか何年後かに見て、自分自身が思わず励まされるような、そういうものに仕上がっていると良いなと思うことがあります。


過去の自分から、何だかありがたい贈り物をもらったような気持ちになるわけで、その仕上がり具合が、たとえラフなスケッチのようであっても、細密に描き込んだものであっても、やおら"気負う"ということとは別に、ただあるその瞬間を刻み込むようにすると良いかもしれません。


それは、あくまで瞬間の出来事なのだとしても、鮮烈であればあるほどに、かえって普遍的な何かが浮き彫りになることもあるはずです。


また、「今の自分はこうだ、これを読んでいるキミはどうなんだい?」というように、未来の自分にあてた手紙を想像してもらうと、このあたりのニュアンスがより多く伝わるように思います。


その時には気づかないようなことも、時間が経てばわかることもある、長い時間をかけて醸成されるウィスキーのように、少しずつ「わかる」大人になっていきたいものです。


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傍島康始(そばじまやすし)/次の"高み"へ@千葉:展示会・イベント関係従事、飲食店勤務などを経て、新しい働き方&仕事の仕方を模索中*#西野亮廣エンタメ研究所#五星三心占い#銀の羅針盤*ロック、メタル音楽が好き*親子丼食べたい♪

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