理想の一日の過ごし方:仕事編


いつもは、だいたいこういうことを書こうだとか、全体の枠組みがおよそできてからはじめることが多いのですが、今回はこれといった主張(というよりかは、結論めいたもの)のないままに、話を進めていこうかと思います。


「これからの仕事術」というテーマも期せずして重なったので、それにも合うように展開していけたら良いなと思います。


また、これは余談ですが、読みやすさを意識して、見た目に工夫する機能満載の"ノート"ですが、文字だけでも結構"いける"気がしますし、むしろそうでありたい。


それはまるで、彫刻刀一本でどれだけのものを表すことができるのか、眉間にしわ寄せて彫り進めるような、無骨な一刀彫り作品で挑むようなものかもしれません。


いずれにせよ内容盛りだくさん、字数もアイディアもできるだけ多く詰め込んでみたので、最後までぜひご覧ください。



起きつ眠りつ「夢」の狭間を行き来しながら、こういう一日であるとか、こういう日々を過ごすようであれば、それはひとつの「理想」だという情景が頭の中に浮かび上がってきました。


実現可能なのかどうか、具体的にどうするのかというのは後回しにして、あくまで"こうだと良いな"、"こうなると最高だな"という、理想と現実を行き来するような、お風呂に浸かりながら気持ちよく口ずさんでしまう「鼻歌」のようなものと思っていただけたら幸いです。


少し郊外にある、駅に近い商店街、あるいは、線路沿いに続いている商店街。


昔ながらの定食屋、居酒屋、八百屋やスナック、それらに加え、最近では少しオシャレなカフェもあるようなエリアに、その店がある。


場所のイメージでいうと、渋谷から見ると奥の方の、代々木八幡あたり(いわゆる、奥渋)とか、原宿のキャットストリートの一本路地を入ったあたり、その地方版。


雨でも濡れないアーケードがあるわけではないし、近頃はシャッターの閉まっている店も多いけれど、住むには良い場所。


中央線沿いの阿佐ヶ谷、高円寺を思い浮かべるのが、多くの人にとっては容易なのかもしれませんが、こちらは都心より東側、総武線沿いの千葉市在住。


気になる店構えは、書店のような、または雑貨屋のようなたたずまい、それでいて、隅の方には自転車が立てかけてあって、コーヒーをゆっくり飲めるスペースもある。


床はコンクリートの打ちっぱなし、白やグレーを基調としたシンプルな造りの机と本棚があって、あとは本や雑貨、Tシャツ が売り物として置いてあるくらい。


このあたりは、平屋の住宅が多く、また、近くに大学があるために、学生の住むアパートも多くあって、人通りは決して多くはないけれど少なくもない様子。


ひと通り、朝の通勤・通学の時間帯を過ぎれば、午後の夕方近くまではいたって静かな雰囲気の、いわゆる"閑静な住宅街"の一角となる。


前述の、その何屋だかわからない店の中で、店主(=私)が机に向かって本を読んでいる。


時々、ペンを片手に中空を眺めて、何かを思い出したかのように、何かをノートに記している。


本を読むのか、ノートに何かを記すのか、どちらに専念したいのかわからないけれど、どうやらアイディアのヒントを得たり、思い浮かんだものをまとめたりしているようだ。


別の時間では、ゆったりコーヒーを飲みながら、くつろいで店番をしているようでもある。


時々訪れる人がいれば、今までやっていた作業は一時中断し、新たに人数分のコーヒーを用意して、会話に興じる。


話し声は外には聞こえてこない。


手を叩いて笑ったり、大きな動作とともに首を縦に横にと動かしたりしている様子を見れば、何かの商談というよりかは、単なる雑談のようでもある。


どうやら近況を報告するだけでなく、ここではお互いのアイディアを交換するだとか、イメージをふくらますことが第一にあるようだ。


この店主(=私)の、生計は一体どのようにして立てているのだろうか。


ひとりでいる時は、本を読んで、何かしらの文章を書いて、誰かが訪れれば会話をして、そんなことを何度か繰り返しているうちに、一日が終わる。


あるいは、誰かの持ち込んだ本を読んでは、マーカーで気になる箇所に線を引いたり、メモを書き込んだりして、後日また持ち主に返している。


時には、近隣の中学生・高校生が手紙やノートの切れ端を渡していて、会話をするのはもちろんのこと、書いたものに目を通してもらっている。


それは添削をお願いしているというよりかは、率直な感想をもらいに来ているようだ。


言葉、文字、話にまつわるあらゆること、それは相談であり、対話であって、店主(=私)は静かに話を聞く方に回ることがほとんどで、それゆえに多くの人の信頼を得ている模様。


時には、老若男女、ラブレターの手直しであるとか、進路・生き方の悩み相談のようなこともしているのだろう。


書いたり話したりして、相手の思っていることに、親身になって寄り添っている様子がうかがえる。


読書家であり、文筆家であり、はたまたコーチングのコーチやコンサルタントのようなこともするのだろうか、まるで楽しく一日を過ごすことが仕事であるかのような、ひとつの職業の肩書きでは収まらないほどに多岐に渡っている。


堅苦しく考えればビジネス・ライクになってしまうこともあるが、自ら何者であるかを選んでいるのではなく、何をすればひとりひとりに喜んでもらえるのかを大切にしているようだ。


それでいて生活も成り立っている、どこで報酬をもらっているのだろうか、まったくもって不思議でたまらない。


そんなことを疑問に思わせる間もなく、夕日の沈む頃、ワインのボトルやタッパー片手に、店に入っていく人がいる。


夏ではまだ明るい時間帯、冬ではとっくに暗くなっているあたり、夜の帳の…といった、細かいことは言わんこっちゃない。


昼の延長で、今度はコーヒーではなく、ワインとおかず、あるいは、軽食の類で会話がはじまっていくが、時間が経つのを眺めていると、夜は人の増えたり減ったり入れ替わる頻度が高い。


ここは居酒屋かスナックなのか、はたまたバーなのか、店内の裸電球を何個か点けて、何脚かのスツールもまた、どこからともなく持ち出しては、各々会話に興じている。


どうやらこの店は、店主(=私)に会える場所だけでなく、多くの人が集まる場所であり、ゴハンを食べ、大いに語らい、明日への活力を養う場所のようだ。


そこでは、夜な夜な集まって、何か面白いことを企てる「企画」の場であっても良いかもしれない。


こういうお店や場所を、私はつくりたい。


また、そこにいるのがふさわしい人でありたい。


収入の手立てとしては、店主(=私)に対して、「あなたが、ここにいてほしい」という思いを持った人たちが、たとえば月5,000円×50〜60人いれば、月に25〜30万円となって、十分に生活が成り立つ。


他の計算の仕方でも良いけれど、この場合で100人もいれば十分な収入・報酬であると言えるだろう。


もちろん、電球の付け替えや草野球チームの助っ人、壁のペンキ塗りなど、書く、話す、聞く以外にも頼むことは多いだろうから、その分のお願い料込みで毎月毎月払うよということである。


近隣の人はもちろん、日本全国、世界各国、同じような思いを持った人がいれば、物理的な距離に関係なく、お金を出してもらえるとありがたい。


現実的な話、きっと今ならそういう場所を借りるにしても、家賃交渉の余地はいつも以上にあるでしょうし、かなり破格の値段で話がまとまるかもしれない。


場所を余らせているくらいなら、むしろ使ってよという具合に。


自分にとっても、「住む」という側面を強調する住居とは別に、書斎であり、作業場であり、語らいの場であるような、そういう場所を持つことができるのは至上の喜びである。


その時ごと、誰かを訪ねるというよりかは、誰かが訪ねてくる場所、つまり、自分自身がほとんどの時間を過ごす、いつもそこにいるような場所を持ちたい。


究極のところ、心理的になのか具体的になのか、あるいはその両方か、行き先を迷っている人にとって、しばし拠り所となり得る、まるで灯台のような拠点でありたい。


それは、場所としての拠点であり、私自身の役割でもあるような拠点。


このあたりは、いずれ詳しく言及していきたい項目ではあるが、私自身は「防人(さきもり)」をひたすらまっとうするのが良いかもしれない。


それはさておき、場所としての立地は、今住んでいるところの近く、最寄駅の近くでできたら良いなと思うばかり。



こういうのは、東京都内の、多く人が集まるようなところの方が盛り上がるのかもしれませんが、今まさに住んでいるとか普段から関わりの深い地域に根ざす方が良いなと思っています。


なおかつ、わざわざ出向かないと会えない、わざわざ出向かないと味わえない、そのような人や場所、あるいは機会であることの価値や貴重さを高めていきたいものです。


もちろん、今のご時世、ネットを駆使すれば、容易に連絡を取り合ったり、通信販売で対応したりもできますが、そこに行かないと手には入らないものもあって良いように思います。


たとえば、Tシャツの限定モデルがそこでしか手に入らない、しかも一定の期間のみ、売り切れ御免みたいなことです。


店主(=私)も、そういうコンテンツのひとつ、夢の国に行くから会えるあのキャラクターたちがいるように。


そうやって、自分自身の住んでいて、活動している地域の魅力を感じてもらうだとか、方々より訪れる人たちの、それぞれいる地域と比較してみてもらうだとか、リアルであるからこそ新たな発見もあることでしょう。


また、交通費、食費、滞在費などでもって、足元の地域に還元できれば、自分の普段の暮らしぶりにも良い反映がありそうです。


当然、自分自身も、誰かに会いに行くこともあるでしょうし、誰かを支えるために定期的にお金を出すこともあるでしょう。


ひとりではできないようなことも、人が多く集まるほどにできることもあるのだから、無理をしない範囲でお互いにできることをしながら、少しずつ交流が活発になれば良いと思います。


これから、どれくらいの規模なのかは定かではありませんが、中央集権的であるより地方に分散する方が、リスクを大きく回避できるという流れが強まっていくかもしれません。


自分自身も、今は東京都内に行くとか足繁く通うというのは、結構リスクを感じることなので、むやみに出歩かない方が得策です。


そういうことと照らし合わせても、思い浮かべることの数々、決して夢物語ではなく、わりと蓋然性の高い内容である気がします。


そのしかるべき実現のためには、普段から、会える人に会い、話せる人に話しと、コツコツと草の根運動をしていくことが必要かなと思います。


そのあたりも考慮しながら、次第に現実味を帯びていくことができたら最高にハッピーなので、ここにそのほとんどを書き記しているわけです。



働くことを考えると、何をするのかという業務・職務内容と同時に、時給いくらで働くとか、月にいくら+残業代みたいな収入・報酬の得方を、わりと先に思い浮かべてしまいます。


今回取り上げたようなことでは、年俸制ならぬ月俸制というか、何かモノを売っていくら、何かをしていくらという、ひとつのモノやサービスの提供ごとに得るやり方とは趣きがずいぶんと異なるなるものです。


あらゆることの先払いで、あとはその範囲内でお願いして、もしもそれを越えるようであれば別途ゴハンを奢るとか、服を渡すということでも良いかもしれません。


お金ということに限らないけれど、何かしらは差し出すよという感じです。


以上、思いつくことの多く、駆け足で述べてきたことが、「これからの仕事術」のひとつとして、自分自身が思い浮かべる「理想」のカタチです。


最後まで読んでいただいた方のひとりひとり、何かしら参考になれば幸いです。


<参考>


・「ほんやのポンチョ」にしの あきひろ/幻冬舎

【絵本 読み聞かせ】 『ほんやのポンチョ』(声:ロザリーナ)


・しるし書店

・SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)


<2020年9月28日:追加>

<2020年10月31日:追加>



傍島康始(そばじまやすし)/次の"高み"へ@千葉:展示会・イベント関係従事、飲食店勤務などを経て、新しい働き方&仕事の仕方を模索中*#西野亮廣エンタメ研究所#五星三心占い#銀の羅針盤*ロック、メタル音楽が好き*親子丼食べたい♪

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